22歳、大学生。シー・オブ・ドリームスで涙が出た。
知識不足界隈のライブに行く際、より楽しむ為にするべき事は?
A.セトリの予習
美食家
俺は明日からディズニーシーに行き浮世離れしてくる予定(22)。
本来であれば明日の交通手段の確認やら、荷物の整理やら、明日着る服のチェックをするべきだが、それよりも何より大切なのが「モチベ上げ」なのである。
俺はディズニーの知識がとても浅い。
分かるのは白雪姫やシンデレラ、ダッフィーはシーにしか居ない事と、ディズニーチャンネルでやっていたフィニアスとファーブくらいだし、
社会現象くらいなってたアナ雪だって、未だにフルで見たことがない。
そんな俺でさえ「行きたい」と感じさせるディズニーのパワーは恐ろしいものがある。
ちょっとバイトとかしてみたい。
「俺のディズニーレベルを上げ、友人達と共に夢の世界を全力で楽しまなければ」
と思い、オタク基礎に則り俺は事前にapple musicで「ディズニーシー 曲」と調べプレイリストを作成した。
いやまってシー・オブ・ドリームス最高すぎないか??????????
俺は気づいてしまった。
この神曲に。
シー・オブ・ドリームスとは2022年から開始されたディズニーシーで行われているパレードである。
シー・オブ・ドリームスを訪れたピーターパンとウェンディが、ディズニーの仲間達を通じて「夢を信じ続ける大切さ」に気づいていく。
という、ストーリーで展開されており、途中でアリエルやアラジン、モアナなども登場してくる。
たくさんの名曲達が次々と流れるのだが、正直ちゃんと曲名がちゃんと分かるのは「ホールニューワールド」くらいだろうか。
そんな俺でもこれを聞くだけで気分は夢の国。
友人達とああでもないこうでも無いとカチューシャ選びに1時間かけ、潮風に吹かれながらターキーレッグを食べ、偶然すれ違ったパレードにて出会えたダッフィー達に耳を揺らしながら必死にファンサを求める俺ら(22)の滑稽な姿まで脳内再生ができた。
だが、それ以上に最高だと感じ、俺の涙腺を緩ませたたのが
ピーターパン達の語りパートである。
先に言う。
俺は【15:40~】と【23:15〜】【25:50~】くらいのパートで、毎回泣いてしまう。
まず、ピーターパン達は(15:40~)
色の霞んだ「希望をなくした人らの願い星」
と出会い、
「夢は叶うわけがない」
と諦めてしまうことの切なさを訴えてくる。
思い返せば俺も、ここ数年は希望なんて無いゴミな自分に落胆する人生だった気がした。
高校・大学では自分の頭の悪さに落胆し、上級クラスに行くモチベが消えた。
初めてのバイトでは自分の覚えの悪さに恥ずかしくなりながらも、次にするバイトを上手く探す自信が無くて、友人の前では「楽しくバイトする自分」を演じた。
無能ならせめて資格でも取ろうかなんて考えたけど、自分は取得までに人の倍くらいの時間がかかってまた落胆した。
結局就活も第一志望には受からなかった。
就職先が決まった後も、「自分でも受かる企業だし、前向きに言える所では…」と思い、友人との就活の話を避けるようになった。
本当は嫌だった同級生からの「ブス」いじりも、どうせ直してくれるはずがないと我慢した。
総じて、
「まぁどうせ自分なんか…」
と思って色々と物事を諦めてきた人生だった気がする。
なんて中身のない、寂しい人生だったんだろう…。と、曲の途中で俺は人生を悔やみ
毎度涙を浮かべている。
だが、そこでウェンディらが俺に語りかけるのである。(23:00~)(25:50〜)
「みんなに教えて上げたいわ、『諦めなければ、願いは叶う』って!!」
淀みのない透き通った声で、ウェンディは俺に大切なことを教えてくれたのである。
正直、俺がここで感動したのは単純に「夢は信じれば叶う」ということに対してではない。
まだ幼い子供であるウェンディ達が
「夢や希望を信じる」という行為に対して
疑いなく、信じてみようと思うその純粋な心
というものに感動しているのである。
正直、夢を叶えるには信じ続けることだけが必要ではないと思う。
絶えぬ努力やそれに費やす時間、場合によってはお金だってかかる。
それらを遂行する大変さを俺ら大人は知っている。
だからこそ「夢」なんてものを簡単に語れないのかもしれない。
でも、ウェンディ達はそんな現実の前に「信じる」という
人が行動する上で、第一に大切なことを思い出させてくれた。
確かに俺らは夢を語る事も恥じて陰に隠れてしまった、可哀想な大人かもしれない。
でも、そんな俺ら大人が
未来のある子供達に俺の様な思いをさせない為に
彼らの未来にできる事と言えば
今ある辛いかもしれない現状を少しでも良くする様に世の中に働きかけて、
時には子供達に優しい言葉を掛けて、
夢を叶える事のできるステージ(現状、環境)を用意してあげることなのではないだろうか。
あぁ、現実は辛いけれど
今を生きる小さな子供達の為にもう少し頑張ってみようかな。
そう決心すると同時に、堪えていた涙が毎度溢れるのだ。
小学生の時の俺はこんな事考えてなかったのにな。
22歳の俺はもう、夢の国を造る側になってしまったのかもしれない。
卒論やばいけど
ディズニー楽しんできます。
(後日談)
パレードに興味無さげな友人と行ったんですけど、
俺が無理を言って19:30〜スケジュールを空けてもらったんですよ。
結果、
友人全員「良過ぎた」「感動した」「涙出てくる」と口を揃えて言ってました。
シーオブドリームス最高。ありがとう。